東海男子by 宮島 望



1椿幸仁:サイドチェストでの胸郭の厚さ、下背部まで充実した背中において今大会では他選手を圧倒した感がありました。その一方で腹部と大腿部の仕上がりの甘さが最後まで気になりました。


2松尾幸作:バルキーでストリエーションも深い大腿部に上半身も追い付いてきたように思います。しかしこのレベルで頂点に立つには全身に隙の無いカットが求められます。


3神野裕二:ブランクを感じさせないシャープな仕上がりでしたが、他の上位選手と比較してバルク不足が目立ってしまった今大会だと思います。


4広川浩二:迫力満点のバルクは仕上がりを厳しくしても健在でしたが、今大会は筋肉にハリが無かったように見え、特に腹部、大腿部に良さが見られなかったのが残念です。


5和田信彦:バランス良く発達した全身に鋭いカットを刻み、ポージングでも強調できていたと思いますが、発汗とともに色の白さからカットがぼやけてしまったのが残念でした。


6北村寿邦:一つ一つの筋肉のセパレーションが優れており、メリハリのあるボディが特徴である反面、上位選手と比較して特に胸郭の厚みに差を感じました。 


7奥田純也:長身で木澤選手を思わせる雰囲気が魅力的な若手のホープですが、上半身の厚さの改善とポージングの際に肩甲骨周辺の動作が固く、縮こまって見えた点が気になりました。 

8細江俊郎:年齢を感じさせないハリの良さで、特に欠点がない仕上がりであったと思います。今後は日本クラシックや日本マスターズでの活躍を見てみたいです。

9東孝宗:上腕のサイズは他の選手の追随を許さない迫力がありました。仕上がりの進め方一つで順位が一気に上がる魅力的な体型だと思います。

10小林計成:大腿部に深く刻まれたストリエーションが目を引く半面、上半身が弱く見えてしまうのが残念でした。大きな武器を持っていますので違う大会での評価も見てみたい選手です。

11出口雅浩:大腿部の充実度と華麗なフリーポーズが特徴的でした。弱く見えてしまう上半身でも特に上腕のサイズが気になりました。

12平野貴己:全身がバランスよく発達したアウトラインに優れた体型ですので、仕上がりの改善で現時点でも上位に入れるレベルだと思います。

東海マスターズby 宮島 望

〈マスターズ50歳以上〉

1小野田寛: 特に欠点が見あたらないバランスの良さが勝因だと思います。近年上位大会での50歳以上のレベルは急上昇していますが、果敢に挑戦して欲しいです。


2小田勝 大腿部のストリエーションが特徴的でした。肩~上腕を充実させるとバランスが良くなると感じました。


3村松弘敏 長い手足と形の良い腹筋に目立っていたと思います。胸郭と大腿部のバルクアップで上位を目指して欲しいと思います。


4平田光男 全身バルキーな感じなので、仕上がり次第で順位が跳ね上がると思います。


5清水識 バルクに富んだ体型を活かせるように、肩甲骨の可動域を大きく取ったポージングを見たいと思います。




〈マスターズ60歳以上〉

1榑林良和:圧倒的なバルクの差で他の追随を許さなかった感があります。全日本マスターズではもう一絞りの状態が必須ですので、調整を進めて欲しいと思います。


2森田輝夫:バルクは全身に過不足なくあるので、仕上がりを磨いて再挑戦して欲しい選手です。


3島村淳哉:大柄な迫力のある身体ですが、仕上がりを進めてポージングを更に大きく取れば体型をもっと活かせるのではないでしょうか。


4仲川慶樹:バルク不足は否めないものの、大腿部の深いカットが目を引く良い仕上がりでした。


5中條晴男:上腕の太さが印象的でした、バルク面とダブルバイの腕の角度を工夫することでかなり改善されると思います。



〈マスターズ65歳以上〉
1松下英二:上半身に迫力があり、特に大胸筋~肩~上腕のラインが目立ちました。広げるポーズで肩甲骨を寄せてしまう点と下半身を改善させればもっと印象が良くなると感じました。


2田中眞彦:厳しい仕上がりで肌ツヤも年齢を感じさせない状態でした。下半身の良さに負けない上半身のバルクがあれば上位大会でも戦えると思います。


3久保恵政:72歳とは思えない若々しさで、大腿部のカットも鋭い仕上がりでした。胸郭が広いだけに肩~上腕の改善をして欲しいです。


4成田新太郎:大柄でバルキーな体型ですが、仕上がりにもう一頑張りして欲しかったと残念に思いました。


5松下徹也:大腿部のカットはよく出ていたものの、ダブルバイの腕の位置に工夫が欲しいところです。


東海女子by 宮島 望

東海大会は審査員も務めて頂いた、三重県連盟理事長 宮島さんにお願いした。

三重県ボディビル・フィットネス連盟理事長 宮島望

〈女子〉

1加藤文子:リラックスから目を引く立ち方と手足の長さを十分に活かした躍動感のあるポージングが魅力の選手でした。上位大会では全日本レベルとのバルクの差が課題でしょう。


2山田純子:小柄な身体にバランスの良い筋肉、バルクもトップクラスでした。下半身の筋密度と広げるポーズの取り方に工夫が欲しい印象を持ちました。


3薄島千佳:仕上がりが良く、サイドポーズでの三角筋のカットには特徴がありました。今後は腹筋の仕上がりや全身のバルクアップに取り組んで欲しいと思います。


4藤井宏美:3位の選手とほとんど差が無いと思いましたが、ポーズ中に大腿部の力が抜けてしまう点が残念でした。ポージングをもっと堂々と取って頂けたら印象が変わるのではないでしょうか。


5古田圭子:バルクに富んだ選手でしたが、いかんせん仕上がりが不十分だったことは否めません。仕上がりの改善で十分チャンピオンになれると思います。



愛知男子

30名のエントリー
この人数から、ピックアップで12名に絞る

ピックアップ比較で、かなりレベルの高さを伺わせる比較が続く
同点での比較もあり、非常に接近したボーダーラインのようだ

予選に進んだ12名
ファーストコールで5名が呼ばれ
バランスの良い宮木、良く仕上げた広川が目を引く

細江の調子も良く、出口はイメージチェンジした
仲村は去年の張りが無く、やや精彩を欠くか?


優勝 広川浩二

何度も跳ね返されたが、今回は仕上がり、張りツヤとも良く頂点を取った
惜しいのは、バックポーズで肩甲骨が寄ってしまうミスをしている
これは、ダブルエントリーの東海でも同様で、かなり損をしたと感じる

2位 宮木孝寿
プロポーションの良さに、密度の高い筋肉で、広川と競ったが
バルクで及ばず2位、選手として最後と言っていたが、実に惜しい体である


3位 細江俊朗
今年も年齢を全く感じさせない張りと仕上がりで臨んだが、僅差の3位
ややそり過ぎのポーズが2つほど見られたが、
それでも立派である


4位 出口雅浩
出口と言えば、脚 のイメージであったのだが
今回は、絞りを厳しくし、イメチェンに成功
インパクトのあるカットで上位に食い込んだ
難をいえば、フリーで、ポーズは旨いのだが、静止して、筋肉の緊張を見せる事をしないクセが治っておらず
ここは、気をつけて表彰台を狙いたい


5位 仲村和展
去年2位で今年は優勝を狙ってのエントリーだが
去年のような張りが見えない、特に脚の膨らみを見せられず順位が上がらなかったが
ラウンドが進むと良くなって来ており、調整不足か


6位 平野貴己
5位と同点の接戦だったが、ポーズの途中、脚にカットが出し切れないシーンがあり
損をしている、やはり、上位に行くには、力むのではなく、意識の行き渡ったポーズを習得したい。


7位小林、8位長谷川も同点
5,6位とは1点差という混戦
非常にレベルの高い戦いを見られた

愛知女子

4名の参加だが、それぞれに進化しているのがラインナップでわかる


優勝 山田純子
小柄ながら、密度を増した、上体に迫力があった
課題は、やはり下半身の仕上げだろう
克服して、上位大会での活躍を期待したい。


2位 薄島千佳
初出場ながら、奇麗に仕上げ、2位獲得
バランスの良い選手なので、経験を積んで、ポーズやアピールを身につければ、
伸びる選手だと感じた。


3位 藤井宏美
この選手も、まだ経験が浅いが、去年よりインプルーブしており、仕上がりも悪くない
確実に筋量が増え、見せ方も旨くなっているので
このまま進歩すれば、期待が持てる


4位 彦坂陽子
上位3名に押されたが、ベテランは健在であり
まだまだ出場し続けてリベンジして欲しい

イベント参加

8/8 自衛隊森山駐屯地納涼夏祭りに依頼を受け
ABBFより参加しました、平日夕方で少人数の参加でしたが
盛り上がったようです
私としては、色々なイベントに参加して、ボディビル・フィットネスの認知度を上げ、
集客に繋げたいです(そこだよね)

クラシック by 小田敏郎

講評 JBBF3級審査員 小田敏郎

第1回愛知県クラシックボディビル選手権大会は三つのカ テゴリー
(165cm以下、166cm以上171cm以下、175cm以上)で開 催され、
非常に熱き戦いがステージ場で行われた。 体重制限があるため若干、
選手の人数は少なかったような気がするが 、それでも例年より選手の仕上がり
及び完成度は上がってお り、 高いレベルの大会となった。

■165cm以下級 この階級はベテラン選手が多く、キッチリ仕上がっていた
ことは言うまでもない。 その為審査は非常に困難であった。

優勝 加納 勉
NO4 加納 勉選手・・・昨年から確実に進化したに違いない。
バランス・張り・密度は 他の選手より上回り優勝者にふさわしい。
ベストポーザー 賞にはなれなかったが落ち着いた 「見せる」
ポージングを披露。小柄ながら大きく感じさせるのが加納選手の持ち味。
さらなる活躍を期待します。


2位 真田 陽一
NO10 真田 陽一選手・・・仕上がりは非常に良かった が筋量で加納選手
に及ばなかった。 肩は素晴らしく張っていたが大胸筋の厚みが目立った。
癖のあるポージングを無くせば 愛知県・東海選手権大会に活躍できると感じます。


3位 鎌倉 辰典
NO5 鎌倉 辰典選手・・・肩の張りと広背筋の広がりは素晴らしいアウトラインだった。
腕の太さと仕上がりがややソフトだったのが残念。20代 でこれだけのポテンシャルを
持てば今後の活躍がすごく楽しみになります。


4位 平田 光男
NO7 平田 光男選手・・・腕の太さはこの階級NO1とも言える。仕上がりが遅れていたせいが
脚のカットがあまり出ていなかったのがもったいない。


5位 三輪 信之
NO2 三輪 信之選手・・・仕上がりは例年より良くは見えたが上位陣と比べ若干筋量が
足りなかった。次回も進化した身体を披露してくれることを楽しみである。


6位 水草 靖
NO6 水草 靖選手・・・53歳と感じさせない仕上がり。カーボアップが不十分だったのか
水分の控えすぎなのか筋肉の張りがあまり感じなかった。ポージングをもう少し改善
すればより上の順位をもらえることになるのでしょう。



■166cm以上171cm以下級

この階級には全国大会で活躍している多治見選手、愛知県 を代表するベテランの
山田選手 が出場。実力で考えると多治見選手が一歩リードと思われていた。
しかし、今大会もっとも台風の目であった新人の小林選手が制覇した。
このままではベテラン達が黙っていないだろう。来月の愛知県・ 東海選手権大会で
巻き返しできるのかこの勢いのまま世代交代となるのか、今後がとても楽しみである。


優勝 小林 計成
NO11 小林 計成選手・・・仕上がり、筋肉の張り、肌色、カット共今大会最高の体
だったのではないか。特に、上半身の充実度は特筆だった。フロントラットスプ レッド・
バックポーズでの背中の広がり、凹凸感は、他を寄せ付けなかった。
愛知県手権・東海選手権での活躍が楽しみである。


2位 多治見 聡嗣
NO22 多治見 聡嗣選手・・・プロポーション・バルクではこの階級では一番と
言っても過言ではない。特に、下半身の重量感が、目立っていた。
落ち着いたポージングと素晴らしいアウトライ ンは目を引かれる。
ややソフトな仕上がりだったが、次回のコンテストまでに調整して欲しい。


3位 久野 裕介
NO21 久野 裕介選手・・・昨年のチャレンジクラス2位 からこの階級の表彰台
に食い込むのは成長の証。プロポーション・仕上がりも良かった。上位陣との
差をあげるとしたら、筋量であろう。これからの成長がたのしみな選手である。


4位 山田 高史
NO20 山田 高史選手・・・アウトラインとバルクは多治見選手には負けていない。
仕上がりは例年より多少は良く感じたけれども上を狙うには、もう少し減量を
進めないと厳しい。ベテランに関わらずポージングが悪いせいで身体の良さを
活かしていない。フリーポーズを含めもう少し改善するば良いのではないか。


5位 伊藤 謙治
NO18 伊藤 謙治選手・・・ベテランの意地でキッチリ 仕上がっていた。筋量を
増やして、カットが出ればより上の成績に繋がるに違いない。


6位 久保山 実
NO13 久保山 実選手・・・昨年より一回り大きくなったがこの階級を制覇する
にはもう一回り大きくなることが今後の課題。来年の活躍が楽しみ。



■171cm以上級

この階級になると長身で細いイメージが有り勝ちですが、今大会の出場選手
はそう感じさせなかった。 18歳から60歳までの幅広い年齢での戦いが繰り広げた。


優勝 長井 俊雄
NO30 長井 俊雄選手・・・1年ぶりの出場であって脚の改善が見られ重量感を
感じさせるプロポーションとアウトラインが今回の優勝に導いた。落ち着いた
ポーズを取れる様になれば、より良い評価を目指せる。愛知県手権・東海選手権
に止まらず日本クラシックでの活躍が楽しみである。


2位 長田 直久
NO31 長田 直久選手・・・上半身のバルク・背中の厚みはこの階級で一番であった。
上半身と同様に下半身をもう少し充実させ、ポージングの上達をはかれば全国大会
での活躍は間違いない。


3位 前原 一詞選
NO33 前原 一詞選手・・・この1年間でもっとも進化した選手と感じた。筋肉の密度が
上位陣と比べ若干不足はしていた。もう少し迫力のある身体が今後の課題であろう。


4位 小野田 寛
NO23 小野田 寛選手・・・脚のカットはこの階級で一 番。腕の太さとポージングの
改善が今後の課題。


5位 山崎 勇
NO24 山崎 勇選手・・・仕上がりが若干ソフトであっ たせいで表彰台には届かなかった。
キッチリ仕上がれば上の順位に繋がる。


6位 小池 晋也
NO26 小池 晋也選手・・・今大会のベストポーザー賞であるだけで自分の長所を
活かしていた。 細いウエストから広がる広背筋は綺麗なアウトラインは素晴らしかった。
ややソフトの仕上がり だった。調整を進めることで、さらに上位に進める可能性大である。


<最後に>
多くの選手がカーボアップに失敗し、1年間の努力がたっ た1日で台無しになったのは
非常に残念な結果である。自分にあったカーボアップ方法を見つ けることがで、花が咲くに違いない。

ポージングはトレーニング同様に重要であり、練習が必要。評価 の中で約3割を占めるため
自分の身体をちゃんとアピールできるようになるとより良い評価に繋がる。 全国大会を目指す
にはバルクだけでなくポージング技術も不可欠なことを忘れないで欲しい。

小田敏郎
 
 

トールクラス





優勝 神谷選手
少しソフトかなと思ったが、健康美らしい体型とアピールが勝因のようだ


2位 川島選手 プロポーションが良く引き締まっていた


3位 神藤選手 独特のキャラアピールで3位獲得

健康美ショートクラス

今回は他県からのオープン参加もあり、ショート、トールの2クラスで行われたこのカテゴリー
ショートクラス



優勝 中村智子
バランスが取れていた、ただポーズにクセがあり、ダブルバイの手の位置が良くない
規定では、直して次の大会に備えて欲しい。
冨田保江選手もそうだが、アレンジし過ぎは、評価を落とす
規定ポーズはしっかりと身に付けておきたい。


2位富田やよ 見せ方がうまいが、今回はコンディションがもう一つで、惜しくも2位


3位 青井郁佳 結構マッシブな体で、ボディビル、ボディフィツトネスでいい成績が出そうだ。

オープン参加の2名も、筋量があり、もう少し仕上げれば、ボディフィットネスでいけそうな体つきであった。

チャレンジクラス

20名のエントリーがあったこのカテゴリー
決勝へは10名の厳しい戦いだが、ラインアップの時点でほぼ勝負あり。

優勝はゼッケンNo.7 小林選手
一人別次元の体である、キャリアは長いそうだが、久しぶりの出場とか、
セパレーションが良く、見栄えのするプロポーション、
今後、バルクアップで期待出来る。


2位の平田は年齢を感じさせない、迫力があった。
東海マスターズへも挑戦して欲しい


3位中村は、若い、この年頃はぐんぐん伸びる、今後が楽しみだ
このクラス、3~5位は僅差であり、レベルも変わりがない、
ピックアップに漏れた選手も含め、接近したレベルだった。

テレビ愛知イベント

連休の5/5、栄オアシス21で行わた、テレビ愛知のイベントに
愛知のビルダー、フィットネス、健康美の選手達が出演
大いに広報活動をしてくれた。






TV愛知アナウンサーさんのブログ
http://www.tv-aichi.co.jp/announcer/nagoshi-ryoko/?p=2175

様子はこちらでも見られます







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