60kg以下 by小田敏郎

■愛知クラス別 (from:小田 敏郎)

 今年は20代の選手が12名もエントリーしたことで、
 観客の多くは新鮮な気持ちで大会を観戦したことであろう。
 世代交代の始まりであり、レベルアップした大会と言っても過言ではないと思う。
 しかし、さらなる大会全体のレベルアップを考えたとき、大きく別けて以下の二つの点を選手には伝えたい。

 一点目に、《ポージング》がいかに、大切かを自覚してほしいと強く思う。
  規定ポースだけではなくてフリーポーズもちゃんと評価されていることを忘れないでほしい。

 二点目は、午前中(予選)と午後(決勝)の選手の身体は非常に(悪い方向に)大きく変化していたことである。
  具体的に言うと、予選では、パンプアップを全力で行ったことによりコンディションは抜群。
  しかし午後になると浮腫みが発生し、加えてパンプアップ不足、そして昼食の食べ過ぎで
  お腹が膨らんでいることが多かった。

  決勝のフリーポーズが終了するまで審査は終わっていない。したがって最後まで身体の
  コンディションを維持できるように意識することが必要。しいては、表彰式が終わるまで
  大会は終わっていないため、魅力ある身体を最後までに保ってほしい。

 以上の二点を選手には意識してほしいと思った。


■クラス別60キロ以下級

 エントリー15名
 この階級は本大会で一番ハードな仕上がりでの戦いでした。
 また、計量級でありながらそれを感じさせないのが一番の魅力でした。
 ベテラン勢が多い中、20代の新世代選手が決勝に残ったのが注目を浴びた。







1位 40 加納 勉

 今年の日本クラス別に出場し、一皮剥けたように見えた。さらに大ベテランらしい、安定したポージングでした。
 もっと上のレベル大会に通用する為にはバルクアップ、ミッドセクションのハードな仕上がりと
 多少クセのあるポージングを改善することが必要。



2位 48 久保山 実

 昨年から順位をひとつ上げたが、優勝するにはもう少しバルクを増やす必要がある。
 仕上がりとアウトラインは良いが、ポーズをとると身体が縮むとともに
 下半身の力が抜けてしまう癖がある。
 全身の力が抜けない、広げるポースへと改善してほしい。


3位 41 榑林 明

 仕上がりはこの階級で一番と言ってもいいでしょう。
 ポージングでは自分の体をちゃんとアピール出来ていたが、やはりバルク不足で上位2名には及ばなかった。
 下半身の内転筋群、大殿筋が付けばもっと迫力ある身体になるでしょう。


4位 42 平田 光男

 昨年と同順位の平田選手は素晴らしいプロポーションの持ち主。
 ソフトな仕上がりが要因であるため、きっちりと仕上げれば優勝の可能性は十分にある。


5位 45 中村 大輝

 若干24歳でこの階級の決勝に残ったのは素晴らしい。
 もう少しバルク、特に首回りと内転筋を付ければ存在感が増すだろう。
 自分の身体をきちんとアピールできるポージングを学べばもっと上の順位に
 なっていたかもしれない。
 非常に期待できる選手だと感じる。


6位 39 清水 識

 他の選手と比べると仕上がりが若干ソフトに見えた。
 筋密度を増やし、自分の体をアピールできるポージングを学べばもっと上の順位を狙える。
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