田村宣丈&長瀬陽子by川島るみ

◎ゲスト・田村宜丈選手&長瀬陽子選手           ABBF・川島るみ


DSC_0422

8月の大会ゲストは、飛びきりの美男美女!にお越しいただきました。メンズフィジーク・田村宜丈選手とフィットネスビキニ・長瀬陽子選手です。
今回は東海大会と愛知県大会の2部構成。あわせてゲストポーズを2回とのお願いにも快く引き受けてくださったお二人でした。
まず田村選手のソロ、次に長瀬選手のソロ、アンコールはペア。途中、会場に降りたつサービスも。まるで映画のワンシーンのような情熱的なパフォーマンスに場内からは溜息と歓声が。
2回目も同じ内容の予定でしたが、「一度ご覧になった方々にも楽しんでいただけるように」と急遽構成を変更してくださり、観客を飽きさせない配慮が。
いつものゲストポーズとはまた違う雰囲気で、大いに盛り上げていただいたお二人にお話を伺っていきましょう。

IMG_3591_R

――SPORTEC CUP 昨年は田村選手が優勝、今年は長瀬選手が準優勝。しかも優勝者
安井友梨選手と1ポイント差と、大健闘でした。

田村「長瀬選手、やりがいはあった感じですよね」
長瀬「はい。どちらかというと、私の場合しぼれ過ぎてしまうタイプなのですが、それをおさえられ、上手く調整が出来た結果だと思います。」

IMG_3655_R

――それでは、お二人がトレーニングを始められたきっかけを教えていただけますか。

田村「私は、シュワルツェネッガーやスタローンのハリウッドのアクション映画を観て育った世代で、子供のころからああいう肉体に憧れがありました。20歳過ぎにロサンゼルスに留学しまして、トレーニングが身近な環境でしたので、せっかくだからと始めました。」

長瀬「ミセスワールド日本代表としてコンテストに出場した際、2週間世界大会の合宿があったのですが、その間欧米の代表者の方々は毎日スケジュールの合間をぬってジムに通っているんです。トレーニング、高タンパク低糖質の食事。胸筋を美しく、ウエストは細く、ヒップ位置は高く丸く・・・。それはいかに美しくドレスを着るかという為で、そういった努力をしていることがとてもセンセーショナルな出来事でした。そのようなところに刺激をうけて、始めました。」

――日本人の場合は単に細ければ良いという傾向がありますが、やはりメリハリのある身体が一番美しいですね。ところで、お二人のコンテスト出場のきっかけは?

田村「それまで目標もなくトレーニングは続けていましたが、2015年にベストボディというコンテストの存在を知り「あ!これだ」と。20年続けていたトレーニング歴を無駄にしない為に出場してみようと決意しました。」

IMG_3731_R

 ――トレーニング歴20年の集大成のような感じですね。

田村「そうですね。その後JBBFのメンズフィジークを知り、現在に至っています。」

長瀬「私も2015年のベストボディからです。当時ベストボディしか知らなかったのですが、その頃安井友梨選手が活躍され始めて、こんな綺麗な人が、しかも筋肉のついた素晴らしい身体。ミセスワールドの欧米代表者の方々を見た時と同じ衝撃を受けました。ああ、こういう競技もあるのかと思いJBBFのフィットネスビキニに挑戦してみようと。」

 ――田村選手、メンズフィジークの身体づくりのポイントは?

田村「メンズフィジークは、やはりウエストが細くないと上位には行けない競技です。細いウエストをキープすること。そこに尽きますね。トレーニングも細いウエストを更に細く見せる為、大きな肩、後背筋、特に上部ですね。あと大円筋を肥大させて、いわゆるVシェイプ、Yシェイプと言われている形に仕上げます。」
IMG_3747_R
――長瀬選手、下半身のトレーニングではどの部位を重視されていますか?

長瀬「私が始めた頃はお尻ブームの始まりだったので、お尻重視でしたが、現在JBBFが加盟しているエリートプロのリーグを観ると、フロントポーズの時の四頭筋の張り出しですよね。四頭筋、あと、お尻とハムのセパレートですね。高重量も扱うのですが、メンズフィジークと同じように、絶対にウエストは細いままにしておきたいので、丁寧に、注意して扱っています。」

 ――ビキニ競技も以前のように丸いやわらかい感じだけの身体ではなく、鍛えられた身体重視という方向になってきていますね。長瀬選手は細いウエストを保つためにトレーニング以外に普段から意識されていることはありますか?

長瀬「私は日中だけでなく、寝る時もウエストシェイパーをしています、ほぼ、20時間位。」

 ――なるほど。トレーニング以外にも日々の努力を怠らないのですね。

長瀬「それから田村選手と「V Shape」というボディメイクスタジオを運営しているのですが、その中のメニューでもある「ハイパーナイフ」という施術も受けています。」

田村「簡単にいうとセルライトや皮下脂肪を高周波で温めて分解し、リンパに沿って血中に流します。その後運動をすることにより老廃物が排出されます。より減量が加速される効果も期待できます。表面がパリッとしますし、むくみもとれます。選手の方々も試合前日に来られますね。」

長瀬「女性だけでなく、男性にもお勧めです。最近は施術を受けられる割合が、男性のほうが多いくらいです。」

――ところで、田村選手、フィジークは「爽やかな笑顔」もポイントが高いと思うのですが。

田村「そうですね、最初の頃は爽やかな笑顔だったんです。ステージ上でも緊張もしませんし。でもだんだんギラついてきて(笑)昨年のオールジャパンでは闘志が出すぎてしまったみたいで、大失敗です。」

長瀬「田村選手は、ステージ上では「勝ちにゆくぞ!」っていうのが出すぎちゃうようです。もっと自然体で、王者の風格を出すように指導されたみたいです(笑)」

 ――ボディビルですと、闘志が出た方が、気合が入っているなと思われるのですが、やはりメンズフィジークはあくまでも自然体な爽やかさが高ポイントなのですね。
長瀬選手は、は数々のコンテストに出場経験がおありなので、ステージングは慣れていらっしゃると思うのですが。

長瀬「私はとても緊張するタイプで大変です。田村選手と違って、勝ちにゆくって感じがなくて、もう後ろに後ろに(笑)後輩や、新人の子達には「並んだ時は誰よりも前に出て行くんだよ」ってアドバイスするのに、この前のSPORTEC CUPの映像を見たら隣の選手の後ろに完全に隠れてました(笑)」
 
――海外のコンテストでもご活躍の田村選手を始め、メンズフィジークで日本人が高評価な点は?

田村「基本的にアジア系男子は元々体幹が細い選手が多いのですが、ウエストの細さはフィジークでは有利に働いていると思います。身長が低目のカテゴリーですと、更に有利なのではないかと思います。」

――長瀬選手、4月のアジア大会はいかがでしたでしょうか。

長瀬「私は41歳なのですが、圧倒的に一番年上で(笑)やはり若年層中心競技なのだと。それからビキニ選手なのに、皆さんかなりマッスルでしたね。日本でいうところのボディフィットネスクラス並みの体型です。海外の大会ではアクシデントも多く、大変な思いもしましたが、自分の課題もわかり、実り多い大会でした。」

IMG_5223

――ところで、長瀬選手、肩の発達がすごいですよね。惚れ惚れします。

田村「どんどん肩が発達してるよね(笑)」

長瀬「ボディフィットネスかって(笑)アジアが終わっていろいろな課題に取り組んでいますが、肩はトレーナーについてもらっています。私に効果が見え始めたら田村選手も行き始めて(笑)最近はジムに行くと、会う人会う人に「長瀬さん大丈夫?ビキニでしょ!?」って。(笑)」
 
 ――もっとお話を伺いたいのですが、時間がまいりました。最後に、今期の目標をお聞かせ下さい。

田村「オールジャパンでは、まずカテゴリー優勝、そして昨年のリベンジ、オーバーオールを制したいです。」

長瀬「私もオールジャパンのカテゴリー優勝、そしてオーバーオールも獲りたいですね」

IMG_5226


 ――お二人のご活躍をお祈りしております。ありがとうございました。

【後記】
穏やかな口調で、爽やかな笑顔がまぶしすぎる田村選手。メンズフィジークの審査基準に、落ち着きと品の良さ、その人柄が観客に伝わり・・という要項があったと思いますが、そのお手本のような方。愛知県連盟スタッフの一人が言っていました。「田村選手の第一印象が悪いって言う人、まずいないよな」と。確かに。
そして、長瀬選手は全く気取りがなく親しみやすい方。インタビュー中も笑いが絶えませんでした。ビキニスターらしい、美しく華やかな雰囲気に加え、鍛え上げられた肉体には目を見張るものがありました。
今大会は出場選手が総勢160名余り。その為タイムテーブル通りに進まず、お二人を長時間お待たせしてしまい、申し訳ないことでした。また、終了時間もかなり押してしまったのですが、最後の最後までお付き合いいただきありがとうございました。

大脇朋香by川島るみ

◎ゲスト・大脇朋香選手               ABBF・川島るみ


IMG_5004
IMG_5009

名古屋市出身、今や全国的に絶大な人気を誇る「安井友梨」選手の影響もあって、昨今大注目のフィットネスビキニ。今年から愛知県も新たにフィットネスビキニのカテゴリーを設けました。
そして昨年、地元愛知からまた一人フィットネスビキニ界にニューヒロイン誕生!
「180cm超えの美女」「驚異の9頭身」、7月大会ゲストはそんな規格外の異名を持つ「大脇朋香」選手です。
ゲストステージでは、情熱的な赤色のビキ二に身を包み、長い手足を生かしたダイナミックなパフォーマンスをご披露くださいました。アンコールに応え、会場に降り立つと、抜群のプロポーションを目の当たりにした会場からは溜息が。「観客の方々に楽しんでいただけるように、また、いつも応援してくださる皆さんには感謝をこめてお披露目したい。」とゲストポーザーとしての思いを語られていた大脇選手。「朋香ワールド」全開のひと時でした。
さて、大脇選手がトレーニングを始められたきっかけが、元々トレーニングをしていた彼に勧められたからとのこと。いきなり男性ファンが嘆き悲しむ展開ですが、今の大脇選手があるのも、彼の一言のおかげだということでご理解を。
トレーニングによって、少しずつ身体が変わっていくことを実感し始め、もっと上を目指したいと思うようになった大脇選手。模索の結果、現在の所属である「エクサイズトレーニングスタジアム」の柏木三樹オーナーのパーソナルトレーニングを受けることに。  当初、大会出場までは考えていなかったそうですが、初めてコンテストを観戦した時「私もステージに立ってみたい!」と強く思うようになり、柏木オーナーに意思を伝え、2年計画で大会出場を目指されたそうです。
そして昨年、「東海フィットネスビキニ選手権大会」に初出場。見事、クラス別とオーバーオールの2冠を達成。
「実際に出場してみて、大会の流れや時間の過ごし方を学ぶことができました。同じジムのメンバーも出場しておりましたので、楽しくリラックス出来ました。何より、ステージに足を踏み入れ、ライトを浴びた時の気持ちよさに心がしびれたことを憶えています。また、優勝したことにより、インスタのフォロワーが増えたことに驚きました。周りの方々にも沢山祝福の言葉をいただき嬉しかったです。」初めてのコンテストの感想は、緊張するどころか、心から楽しめたという、彼女のメンタル強さが伝わって来ました。
続く「オールジャパンフィットネスビキニ選手権大会」では、35歳以下163cm超級で3位入賞。さすがに地方大会とは違う出場者数の多さ、レベルの違いを感じたそうですが、ここでも楽しくステージングが出来、大変刺激的な大会だったとのこと。
このカテゴリーは、女王・安井友梨選手をはじめとする強豪揃い。初出場3位は大健闘では?との問いに「成績については、もっと上を目指していたので正直少し悔しい思いがありました。しかし、その悔しさが、今年のトレーニングのモチベーションにつながっています。」と、競技者に不可欠な強靭な精神力と向上心を持ち合わせていると感じました。
オールジャパン出場後は、更にどこかの大会で成績を残したいと思い、今年4月アジア大会出場を決意。決勝には進めず、自分の筋量不足、絞りの甘さを痛感したものの、外国人選手のステージングの上手さを間近に感じられた初の海外参戦。これからの大脇選手にとって非常に意義のある経験になったようです。
身長に見合った筋量をつけ、完璧に仕上げることを目標としてきた今シーズン。「9月のオールジャパンには、「唯一無二のカラダ」に仕上げ、ベストな状態で臨みたいです。そして、またゲストポーズのお話をいただけるよう、頑張ります!」と締めくくってくださいました。
【後記】
当日は、選手より早い時間に到着の大脇選手。「気合十分で頑張ります!」と力強いお言葉。そして大会が始まった直後から舞台袖でコンテストを観戦。フィットネスビキニの選手達を姉のような温かい眼差しで見守り「頑張れ!」と応援。ゲストポーズ後は、表彰式のお手伝いまで、一日中フル稼働でした。単にゲストとしてだけでなく、一体となってコンテストを盛り上げようとしてくださっている姿勢に大感謝!
大脇選手はデビュー前に大会のお手伝いに来てくださったので、以前から存じあげていました。「フィットネスビキニに出すから」と柏木さんに紹介された時は、「おっきいねー。180cmもあるの!」と皆で驚いたことが、昨日のことのようです。しかし、昨年東海選手権での彼女は、原石は磨かれ、まぶしいほどの美しい光を放っていました。「あの朋香ちゃんが・・」と、非常に感慨深いものがありました。
「餃子が大好物なんです!シーズンが終わったら思いっきり食べたいです!」と屈託のない笑顔で話していた朋香ちゃん。さらに磨きがかかった今年、彼女がどこまで羽ばたくのか楽しみで仕方がありません。

大脇朋香選手プロフィール
▼生年月日/1986年7月3日(32歳)▼出身地/愛知県江南市
▼身長/180cm▼体重/65kg オフ・74kg▼血液型/O型
▼好きな食べ物/餃子▼趣味/音楽鑑賞(洋楽)
▼スポーツ歴/中高陸上(200m)・サーフィン

IMG_5053

inserted by FC2 system