山田 幸浩 選手 インタビューby西田哲之
山田選手インタビュー
西田:今日はABBF愛知新人、マスターズ、クラス別大会ゲストありがとうございます。
山田:いや~どうも、こちらこそお招きいただいてありがとうございます。
(このとき山田選手はゲスト控え室にいたのだが、ソファに浅く腰掛け
本当に謙虚な態度でインタビューに答えてくれた)
西田:じつは山田選手は愛知県出身で、自分とも面識はあるんですが、今日はそのスーパーボディを
作り上げたシークレットな部分まで聞きますで覚悟して下さいね。
山田:お手柔らかにお願いします。
西田:早速ですが、愛知から東京へ移ってその後の大会出場等、経緯について教えてもらえますか?
山田:はい。
自分は1996年、トレーニングの仕事に就くために東京へ行きました。
その後、トレーナーとして、本業のトレーニングは続けていましたが、コンテストへの思いは
薄れかけていました。
ある時、自分はこのフィットネス業界で仕事をさせていただいている以上、やはり自分自身の
カラーを作らなくてはならない。その為にはボディビル競技に出て自分を評価してもらい、
ジムに来てくれるお客様に対して、食事やトレーニングすべてトータルでアドバイス出来る事
こそが、自分の本当の意味でのカラーではないか?と思いました。
35歳のときに東京クラス別を復帰戦として出場させて頂きました。
その後、08年ジャパンオープン出場。年齢は37歳です。
西田:そのジャパンオープンで一気に優勝を勝ち取った訳ですが、正直、狙ってましたか?
山田:いえいえ!(めっそうもないという感じ)
自分の身体を全国の大会がどのような判断(評価)をしてくれるのか知りたかった。
というのが出場の理由です。優勝なんて思ってもいませんでした。
西田:そうですか、でもやはり凄いことですよ。
山田選手は、職場でも管理職の位置にいて、相当忙しいとお聞きしましたが、トレーニング時間
は確保できたんですか?
山田:それがなかなか予定通り行かないんですよ。
西田;そうですか。トレーニング時間がままならない状況で大会に出場しようとなると相当覚悟がいり
ますし、ほとんどの人は諦めかけてしまいそうですよね。
山田;ですが、やはり効率的に時間をやりくりする工夫も、自分で考えますし、気持ちさえあれば
頑張れると思いますし、それに、フィットネスの業界で働かせて頂いている以上、この業界に
新しく入ってきた人に対して、自分自身が大会に出て、それを見せていくことによって、
職場の活性につながればいいなと思います。
西田:なるほど。やはり管理職だ。
あと、山田選手と言えばその三頭筋に目がいくんですが、三頭筋のトレーニングはどんな種目
を行っていますか?3種目あげるとしたら…。
山田:え~っと、まずライイングエクステンションですね。
EZバーでだいたい60キロくらいでやります。10レップスくらいが平均です。
あとは、ケーブルプレスダウン、マシンディップスです。
西田:基本的な種目ばかりですね。
何かシークレットの部分はないんですか?
山田:ははは…
秘密なんてないですよ~。
でもしいて言えば…
西田:しいて言えば?
山田:ディップスのマシンで、逆グリップでやりますね。
西田:ぎゃ、逆グリップ?
山田:そんなに驚くことないでしょう?(笑)
普通は順手で握ってハンドルを押し下げるじゃないですか、それをインナーグリップで
握ってそのまま押し下げると三頭のちょうど長頭部分にヒットするんです。
西田:なるほど、明日早速やってみよう…。
あと、山田選手と言えば、そのメリハリのあるアウトライン、そしてキレキレの身体が印象的
なんですが、減量法については何か特別ありますか?
山田:そうですね。基本的に自分は毎月2キロのダイエットを目標にしています。
それ以上でも以下でもありません。例えば大会出場時の体重が70キロで現在80キロあると
したら2キロ×5=10キロで、5ヶ月間の減量期間となる訳です。
西田:ほ~っ。と言う事は根拠も無く3ヶ月で落とすなどと決めるようなことは無いんですね。
山田:ないです。
西田:さすが、計画的なところが管理職だ。
その具体的方法なんかは教えてくれるの?(だんだんタメ口になってくる)
山田:もちろんです。自分の場合は炭水化物と脂肪の配分がキーポイントなんです。
例えば、1週間を1サイクルとして、5日間はローカーボ、あとの2日をハイカーボにして
1週間ごとにサイクルを変えていきます。微妙なコントロールもいりますが、そのサイクルを
基本にしています。
… ここで時間がきてインタビューが終わった …
西田:まだまだ聞きたいことだらけだけど時間がきてしまったので、この辺で修了します。
今日は本当にありがとうございました。
山田:いえいえ、こちらこそ、本当にありがとうございます。
… 最後まで本当に謙虚な山田選手でした。 …