西日本男子by山田頼一


講評  JBBF1級審査員  山田賴一

今回の西日本男子は、34名の出場選手を迎え、熱き戦いがステージ場で行われた。愛知県勢は、決勝進出者12名中5名を占め、レベルの高さを示す大会となった。東海勢では、三重県の椿選手も決勝に進出し、東海勢で6名の決勝進出者を占めることとなった。



優勝 浅野喜久男
NO6 浅野喜久男選手・・・筋量・カット共過去最高の体を見せた。特に、上体の充実度は特筆だった。サイドチェストで見せる胸の厚み・バックポーズでの背中の広がり、凹凸感は、他を寄せ付けなかった。日本クラス別選手権での活躍が楽しみである。


2位 小田敏郎
NO15小田敏郎選手・・・重量感を感じる選手である。全選手中、最も下半身が充実していた。上体の筋量も確実に増し、上下のバランスも整ってきている。今回は、腕の筋量の充実を感じた。浅野選手と共に、日本クラス別選手権での活躍が楽しみな選手である。


3位 井上博樹
NO17井上博樹選手・・・大阪、期待の若手登場!荒削りだが、とてもバルキーな体をしていた。ややソフトな仕上がりだったが、今後の活躍が最も期待される選手の一人である。


4位 北原 誠
NO21北原誠選手・・・全選手中、最もカットが鋭く、全身ストリエーションの嵐だった。バルク重視の選手が多かった中、全身すみずみまで刻み込まれたカットは圧巻だった。まさに、バリバリの切れ味を見せた。


5位 松尾幸作
NO9 松尾幸作選手・・・ウエストが細く、上下のバランスが整っていた。特に、大腿四頭筋の外側への張り出しは素晴らしかった。愛知県期待の若手の登場である。今後の活躍が楽しみである。


6位 平野貴己
NO28平野貴己選手・・・肩幅が広く、上下共に充実した体を見せていた。バックダブルバイで見せる背中の凹凸感は素晴らしかった。ややソフトの仕上がりだったので、調整を進めることで、さらに上位に進める可能性大である。

決勝進出で、目を引いたのは
NO4 岩尾佳毅選手・・・リラックスポーズで上下のバランスの良さをアピールできた。フロントダブルバイで見せるポーズは、きれいなアウトラインを見せ、目を引いた。ややソフトな仕上がりだったので、絞り込むことでさらに上位に進出できると感じた。

NO20猿山直史選手・・・進化し続ける48才!ベテラン健在を見せた。とても張りのある体だった。落ち着いたポージングは若手選手の見本である。

NO27森正樹・・・アウトシルエットが良く、上下のバランスが整っていた。重量感を感じる体を見せた。胸部をさらに充実させることでさらに上位に進出できると感じた。

NO31東孝宗選手・・・スケールの大きな選手である。特に肩の大きさは圧巻だった。さらに大腿部を充実させることで、上位に進めると感じた。

<最後に>
ボデビルは、過酷な個人競技である。しかし、そこには家族・ジムの仲間・職場の同僚の支えがいつもあることを、表彰式の後選手全員が強く感じたことであろう。今後も、全選手の活躍を期待したい。
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